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なんてこったの草日和。

ジャングルプランツやオフ会について書き散らすブログ。

東京組の意地その2

 さて、話を戻そう。セノーテの店内に入った一行は各々が話し始めた。しかし、見たことのない方が我々と同じ距離感で相づちを打っていた。きょう集まる方々の中で、初対面はいないはずだった。とりあえず目の前を行ったり来たりして探りを入れてみるが、話し掛けてくる気配はない。そっちから話し掛けてこいやと言わんばかりだ。人見知りの、この俺に。はっは、勘弁してくれよ。
 僕は珍しく活動的になっていたハリネズミ(愛称マックス)を観察することに決めた。セノーテにはあとけん爺さんが来る予定になっていた。きっと今、セリヌンティウスばりに走って来ていることだろう。なぁ、マックス。お前もそう思うだろう? おいおい食器皿をひっくり返したら店長が困っちゃうじゃないか。ふっふふ、お茶目なマックスめ・・・・・・。と、人見知りを爆発させていた。
 マックスと話しているとけん爺さんが現れた。お会いするのは久しぶりのことで、僕のことを覚えていてくれるか不安だった。けん爺さんは魚を見始めた。僕も魚を見るふりをしてけん爺さんの様子をうかがい、さりげなく僕の存在をアピールした。なおも魚を見続けるけん爺さん。となりに寄るメイネッケ。魚を凝視するけん爺さん。僕は店の奥に引っ込んだ。
 ちくしょうめ、なんでこう、巧い具合にいかないんだ。たかが挨拶だろうが。お前もそう思うだろう、ドラフト4。今度はオネマに愚痴をこぼした。
 初対面の人に話し掛けてもらうために目の前を行ったり来たりしてみたり、けん爺さんに話し掛けてもらうために隣に寄ってみたり。積極的に消極的な策を弄しているメイネッケの一部始終を、店長が温かい目で見守っていた。

 

続く