なんてこったの草日和。

ジャングルプランツやオフ会について書き散らすブログ。

No★Mad

 ちょっと間が空いてしまったけれど、ここは一つ、ぼくがこのブログを始める切っ掛けになった出来事を書いておきたいと思う。この出来事を書いておかなければ、落ち着いてアクアなブログなど始められない気がするのだった。

 それは衝撃的な一日だった。知る人ぞ知る集まりに潜り込んだのだ。まったく、原宿なんておされな場所に行くなんて思わなかったぞ。

 それはレンタルスペースを借りて催された。内容は草の即売会であり、談議であり、一部へのダメ出しであった。僕が割って入れるほど低レベルな内容ではなかった。超弩級で濃い面々の集まりだった。

 扉を開けると、7,8人ほどが机を取り囲んで話し込んでいた。机には草が無造作に置かれていた。皆さんがこちらを振り向いた。僕はこんにちはと挨拶した。挨拶が返ってきた。どうやら、おっかない方々ではないようだった。皆さんの関係が出来上がっている雰囲気だったので、そこに入りにくい。さあどうしようと入り口付近で尻込みしていると、すこし離れたところにも机があった。そこにはクリプトコリネをはじめ多肉やトリカラーが置かれていた。これって販売されている植物じゃね。そう思ったら一直線。草を吟味するためではなく、とりあえず居場所確保のために。

 草を見ている間も聞き耳を立てて状況を探った。しかしスリランカ産のクリプトから目が離せなくなった。職場には緑色の大物クリプトが居なかったので、スワイテシーのベラリアフォレストは輝いて見えた。カゴに入れた。他にもユウジィとか色々入れた気がするけれど、ボグネリを見つけてしまってスワイテシー以外は予算的に泣く泣く戻してしまった。結局、ボグネリとスワイテシー・ベラリアフォレストは職場ではなく家で育てている。

 さて、僕が聞き耳を立てている状態からタイムセールのおばちゃんと化した後、無謀にも割って入ってくる人物が現れた。見るからに玄人。場数を踏んだ男だった。彼は淡々とクリプトを吟味していた。その姿からほとばしるオーラが、何とも言い難い。禍々しく、それでいて水流のごとく緩やかなのだ。相反するオーラを纏う彼はただ者ではなかった。クリプトを見る時の彼のメガネは、理知的に光っていた。そして、マスクを掛けているにもかかわらずメガネが曇らないことに驚愕した。

 とりあえず、お近づきになりたくて話しかけてみた。

 そして、ある程度話した後で、彼の口から衝撃の言葉が放たれたのだ。  

 続く。